列車案内〜神戸電鉄〜
神戸電鉄は神戸市街から2手に分かれてローカル区間を結ぶ関係上、区間列車などの設定が多く、主要駅では列車案内表示器が採用されている。昭和後期では鈴蘭台までの神戸市街では当時の大手私鉄に見られるフリップ式、鈴蘭台以遠のローカル区間では行灯式というのが定番だったが、有馬・三田線の駅施設改良と共に、フリップ式案内表示器が拡大採用され、さらに平成3年以降にLED式案内表示器が登場。従来の案内表示器のほとんどを置き換えて現在に至る。又、一部駅に残っていた行灯式表示器は撤去されて、案内標識そのものがなくなるといった場合もある。
LED式列車案内表示器
有馬口駅に新設されたフルカラーLED案内表示器。1-2番ホーム(三田・有馬方面)は2のりばを1機で使用。昔ほど1-2番ホームで同時に列車が接続する光景が少ないので、これで充分であろう。特急が走っていた頃ならともかく、現在は三田方面は有馬口で各停になる種別ばかり(岡場から各駅になる特快速は有馬口通過)なので、せっかくのフルカラー表示が生かされていない。3-4番ホームは1のりばにつき1機で使用。4番のりばが折り返しで有馬温泉行きに使用される為である。こちらは(主に準急などで)フルカラーLEDの性能を生かしている。共に英文字は従来の備考欄表示ではなく、日本語と英文字の交互表示となる。
駅構内用のLED案内表示器(左:南ウッディタウン、右:横山)は基本的には1のりばに1個・1行先といった設置である。下段は種別行先の英字表記/備考欄の交互表示で、列車が来ない時間帯は広告表示としても使用される。右写真の「特急 三田」や「普通 フラワータウン」の設定は現行ダイヤでは存在しない。
改札付近用のLED案内表示器(三田駅)は1個に2行先で、のりば表示が加わる。中段は上段の先発列車の英字表記/備考欄の交互表示。
粟生線小野駅のLED案内表示器(左:駅構内、右:駅入口)。列車本数が極端に減り、行先設定も少ない粟生線末端区間だが、小野駅の施設改良により採用されている。神鉄標準タイプとは違い表示窓が小さく、英字表示もされず、かなり安っぽく見えてしまう。かつては三木駅に改札付近タイプがひっそり採用されていたが、上下別改札化の際に撤去されてしまった。 
過去の列車案内表示器
フリップ式案内表示器(鈴蘭台駅)。備考欄の専用枠は無く、行先の下に小さく表記される。準急以上の列車種別は種別表示があるが、普通列車の場合は行先しか表示されないのが特徴である。尚、湊川駅のフリップ式はこのタイプとは異なり、種別と行先の枠が別々で、普通列車にも種別表示がされていた。いずれもLED表示器に置き換えられ、現存しない。
行灯式案内表示器(有馬口駅)。ローカル区間で行先設定が少ない駅ではよく見られた。LED表示器の拡大採用後も改築を免れた駅ではしぶとく見られたが、近年では撤去された駅があり、写真の有馬口駅で最後まで残った。
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