列車行先〜阪神電車〜 | ||||||||||||||||||||||||||||
阪神電車の行先方向幕採用は昭和52年に登場した3901形(現 8901形と7890形)に始まり、まずは当時の急行系の(3561形を除いて)全車両に普及する。正面/側面共に種別と行先が一体型で、種別部分が楕円形になっているのが特徴である。8011系以降は車体のデザイン変更により正面は種別と行先が個別化、側面は一体型のままで現在に至る。一方、8000系登場後も各駅停車用は方向幕がなかなか取り付けられなかったが、5001形、5131形&5331形の4両固定化を機に方向幕が取り付けられる(恐らく、方向幕を付けてすぐに廃車になった3501形からの流用品と思われる)。平成18年に登場した1000系よりフルカラーLEDが登場、平成20年には1000系と共に近鉄乗り入れ改造された9000系にもフルカラーLED表示器へ取替えられており、今後の普及に期待である。
※ 見本の画像は、とらにそくにのホームページ 「LED Board」 を使用して作成しております。
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正面(8501まで)/側面(9300系まで)方向幕表示器 一体型表示
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見本
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側面に至っては登場時より9300系まで、白幕ベースに楕円形の種別表示というスタイルは変わらない。8000系第3次車途中より英文字が追記されたぐらいである。回送や試運転などの表示は通常なら赤文字(あるいは赤地に白文字)であるが、阪神車は黒文字で表記されている。急行系は(本線に限って)「普通」運用には就かない(なので、三宮以西の各停運用でもあえて急行や準急として運行される)為、普通車用の行先を持たず、白地に黒文字の「普 通」幕のみ用意されていた。5000系列に方向幕設置後、「普通」楕円形の色は濃い青となるが、種別のみの「普 通」表示は白地に黒文字のままである。「急行」「区急」は赤文字に赤線の楕円形で囲むのみである。
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方向幕写真(クリックすると写真が表示されます。)
・急行系 英文字併記
・急行系 英文字なし
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正面方向幕表示器 種別/行先個別表示(8000系、9300系) | ||||||||||||||||||||||||||||
見本
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8000系第2次車 8011Fより車体デザインが変更され、種別と行先がヘッドライトを挟んで別々になり、当時の大手私鉄新型車両の標準スタイルに準じている。そんな中で、表示窓を楕円形にしているのが阪神電車のこだわり。行先幕は黒地に白文字、種別幕は各種別色に白文字が基本となるが、特急だけは黒幕に赤文字で、楕円形の赤いラインで囲むという変わった表示となる。正面方向幕限定のこだわりらしいが、一般客には見難いという指摘も…。そんな指摘も空しく、直通特急は山陽5000系列も巻き込んで黒幕に赤文字である。急行は側面の赤文字と違い、黒幕に橙文字となっている。
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方向幕写真(クリックすると写真が表示されます。)
・種別方向幕
・行先方向幕
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正面フルカラーLED表示器 種別/行先個別表示(1000系、9000系) | ||||||||||||||||||||||||||||
見本
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平成18年登場の1000系より、フルカラーLEDの行先表示器が登場。種別表示はフルカラーの性能を生かし、様々な種別色を方向幕並に表現する事が可能である。一方行先表示は白色LEDとの事。従来の幕式に比べて横幅が狭い。特急や急行についてはそれぞれ、赤地に白文字、橙地に白文字で表現される他、普通は幕式が紺色だったのに対して、通常の青色で表現される。これは近鉄の普通車に合わせたとか…
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LED表示写真(クリックすると写真が表示されます。)
・種別表示
・行先表示
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側面フルカラーLED表示器 種別/行先一体型表示(1000系、9000系) | ||||||||||||||||||||||||||||
見本
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⇔
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平成18年登場の1000系より登場。一個の窓に種別表示・行先表示をまとめて表示する。種別表示はフルカラー表示、行先表示は白色LEDを使用。従来の幕式に比べて縦幅が狭く、種別表示の楕円形表示や行先表示の白幕表現までは考慮されず、他社表示と同じである。回送や試運転などの非営業車表示は文字スペースの都合上、行先表示部分に表記される。直通特急(黄)については、行先(英字併記)と「西元町・大開停車」表示を交互に表示する。
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LED表示写真(クリックすると写真が表示されます。)
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正面方向板 | ||||||||||||||||||||||||||||
方向幕が普及する前に主流だった正面行先方向板、急行系については平成2年に8000系増備による3561形の廃車により消滅。一方、各駅停車用は平成元年より5001形、5131形&5331形に方向幕が設置されるも、5261形、5151形、5311形は方向幕設置工事は行われず、方向板が健在だった。平成8年に登場した5500系への置き換えにより方向板設置車両は姿を消していく。唯一、5143Fは方向幕設置車ながら元町寄り2両を阪神大震災により失い、5261形2両(後に5313F)とペアを組む関係上、5000系列で行先方向板を使用した唯一の編成となる。ちなみに、急行系でも各駅停車運用(西大阪線や武庫川線非ワンマン運用)の場合は「普 通」幕を掲げて方向板が使用される。本線用は1枚の板に行先の札を差し替える方式になっており、様々な行先パターンに対応できる。西大阪線、武庫川線用は固定表記である。
特急運用時は貫通扉に「特急」板、向かって右下に行先板を掲げていたが、方向幕設置後も特急板のみは残り、8000系(試作編成)以前の車両に掲げられていた。高校野球シーズン等には専用デザインの特急板が掲げられ、注目の的となっている。平成13年ダイヤ改正で直通特急運用拡大&特急減便、8000系以降の形式が中心となった事から、通常の特急板は廃止された。8000系以降は特急板の代わりに車掌台窓内に布きれを貼って対応している。
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