列車行先〜JR西日本(その1)〜
  JR西日本の場合、JR化後に新製された車両と、国鉄より引き継いだ車両とで、行先表示器のタイプが異なる。JR化後の車両は種別と行先が分離され、種別は幕式、行先はLED式になっているのが特徴である。アーバンネットワーク区域では種別表示に各線のラインカラーのアンダーライン入りとなっている。LEDの行先表示は経由地が入ったり、運用に応じて臨機応変に変更する、走行中は非表示になるといった使用がなされている。国鉄型はJR化後も国鉄当時の様式で使用されていたが、平成9年以降にJR西日本様式(黒地に白抜き、角ゴシックで英文字は小文字・小さく左寄せ)に交換が進められている(一部にLED化されているものもあるが、まだまだメインにはなれない様子)。 フルカラーLEDについてはJR東海と共同開発のN700系を除いては、未だ採用されていない。
種別方向幕&行先LED表示器 221系/223系/207系/321系/125系/521系/281系/283系/681系/683系タイプ
見本
JR西日本発足以降の新型近郊型/通勤型は種別表示が幕式、行先表示は3色LED式が設置される。種別表示は黒幕に色文字が基本で、アーバンネットワーク区間では路線カラーのアンダーラインが追加される。書体は回送・試運転以外は普通も含めて傾斜体となる。側面行先表示は日本語が橙の明朝体、英字は赤のゴシック体となる。東西線開業後は行先左側に経由や路線を小さく併記するタイプも見られる。近郊型や321系には号車表示付き、207系や特急型は号車表示が省略される。221系にはなかった正面行先LEDは223系と207系以降に設置されるが、こちらは橙ゴシック体の日本語表示のみとなる。 
方向幕写真(クリックすると写真が表示されます。)
・種別表示(幕式)、221系
 
・種別表示(幕式)、207系/321系/223系/521系
 
・種別表示(幕式)、281系/283系/681系/683系
 
・正面行先表示(LED)、207系/321系/223系/125系/521系/キハ121&126系
 
・側面行先表示(LED・号車表示入り)、221系/223系/321系/125系/521系
 
・側面行先表示(LED・号車表示無し)、207系/281系/283系/681系/683系
LED表示器 キハ121&126系/キハ187系タイプ
見本
キハ121&126系、キハ187系は正面、側面共にLED表示器のみが取り付けられる。正面はキハ121&126系が223系と同タイプ、キハ187系は国鉄特急のヘッドマークタイプをそのままLED化したタイプである。側面表示器は223系等に似ているが横幅が長く種別表示にも対応している。全て明朝体で、英字は小文字となっている。
方向幕写真(クリックすると写真が表示されます。)
・側面種別/行先LED表示器
 
・正面LED表示器 特急種別用
側面LED表示器 新幹線100系/500系/700系タイプ
見本
新幹線車両の側面表示器はJR東海に合わせている為か、種別/行先一体の一枚窓仕様が基本となる(JR西日本専用設計の500系も含む)が、3色LEDを採用しているのがJR東海用との違いである。見た目は旧国鉄(0系・100系などの青い方向幕)に近い。見本のような表示の他、上段に種別と行先、下段に横スクロールで停車駅の表示に対応している。 
方向幕写真(クリックすると写真が表示されます。)
キハ120系 正面方向幕表示器
見本
キハ120系は正面に手動の方向幕、側面は未装備という、旧国鉄や第3セクターのスタイルを引き継いでいる。白幕に黒文字、英字無しという他のJR西日本車両の行先表示とは全く互換性のない物となっている。未確認ながら越美北線向けはJR西日本標準の黒幕に交換されているという未確認情報もある。
方向幕写真(クリックすると写真が表示されます。)
・白幕 英字無し
その2 へ続く 
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