列車行先〜JR西日本(その2)〜
方向幕表示器 103系(201系/205系)タイプ
見本
103系は量産冷房車や国鉄時代に冷房改造された車両には正面と側面に電動方向幕が、かつて非冷房でJR西日本発足後に冷房改造された車両は正面のみに手動方向幕が取り付けられる。JR西日本発足当初は長らく旧国鉄仕様の白幕が使用されていたが、平成10年頃に大和路線・奈良線・阪和線を皮切りにJR西日本独自デザインの黒幕が登場、順次交換され、広島地区を除いて黒幕化された。201系、205系は正面幕のみ国鉄時代から黒幕だった為、側面が黒幕化後もしばらく国鉄式のまま残るが、JR神戸線・JR京都線の321系投入による201系・205系転属により正面幕もJR西日本式に交換されている。
方向幕表示写真(クリックすると写真が表示されます。)
・103系(一部105系大型幕含む)正面幕
 
・103系側面幕
 
・105系正面幕
 
・201系/205系正面幕(国鉄式)
 
・201系/205系側面幕(JR西日本式)
 
・201系/205系側面幕(国鉄式)
方向幕表示器 113系(115系/213系)タイプ
見本
113系・115系・213系の方向幕は側面が電動式で103系と同タイプで、正面は小窓タイプの手動となり別動作となる。その為に正面幕は側面と同内容、種別のみの表示、路線表示、無表示等、様々なパターンからなる。国鉄時代〜JR西日本発足当初は側面幕未装備or未使用状態が多かったが、平成10年頃のJR西日本式の黒幕化、リニューアル工事施工により側面幕使用車両が一気に増える。サボ使用中心の岡山地区も平成13年頃よりLED表示器が設置されるが、3連には中間1両のみ、4連には東側より1両目と3両目にのみにしか設置されない。嵯峨野線用113系では一旦黒幕化の後にLED表示器に交換されている。網干総合車両所に配属されていた113系については方向幕が設置された車両さえ車体色のシールを貼って隠してまで未使用という徹底ぶりであった。広島地区には国鉄仕様の白幕が残る。
方向幕表示写真(クリックすると写真が表示されます。)
・113系/115系/213系正面幕(JR西日本式)
 
・113系/115系/213系正面幕(国鉄式) ・岡山115系正面LED表示器
 豊岡 普通              相生
 
・113系/115系/213系側面幕(JR西日本式)
 
・113系/115系/213系側面幕(国鉄式)               ・419系側面幕
 
・岡山115系側面LED表示器
 
・嵯峨野線113系側面LED表示器
方向幕表示器 117系タイプ
117系の方向幕は正面が特急ヘッドマーク並の大きな表示窓を真ん中に掲げ、側面は1枚窓に種別と行先を分けて表示する。新快速の正面表示は特急に負けないくらい存在感があったが、JR西日本黒幕表示に交換されて221系以降の側面表示と同デザインになってしまったのが惜しい(と言っても、117系の新快速運用は既に消滅しているが…)。岡山の快速サンライナー正面表示はヘッドマーク風のが健在である(側面は通常の「快速」表記)。
方向幕表示器&ヘッドマーク 国鉄特急タイプ
国鉄特急は正面に大きいヘッドマーク(キハ181系以前のDC特急はアクリル板、電車特急は方向幕式)、側面は1枚窓の種別(愛称)/行先の方向幕が設置される。福知山地区の電車特急増加によりJR西日本黒幕表示を採用。愛称部分も明朝体の傾斜体、北近畿ビッグXプロジェクトをもじった「X」マークを掲げたヘッドマークがかなり斬新である。それ以外の地区では正面ヘッドマークはそのまま、側面が黒幕化している(例 くろしお)ものや、国鉄タイプがそのまま残る(例 やくも、旧雷鳥等)ものもある。キハ181系の側面も黒幕化しているが、現在では「はまかぜ」に見られるのみ。気動車の習性なのか、両方の行先を表示する。
側面方向幕表示器 新幹線タイプ
山陽新幹線に残る0系は、国鉄以来の側面方向幕が装備される。青幕に白文字、列車種別を四角で囲むデザインはJR西日本以降のLED表示器にも偶然に引き継がれている。尚、JR西日本向けに製造・配置された300系も幕式だが、車両そのものはJR東海の設計で、方向幕もJR東海デザインのがそのまま取り付けられている変わり者である。
方向幕表示器 キハ40系タイプ
見本
キハ40系列をはじめ、国鉄型の気動車は正面に種別幕、側面は方向幕未設置でサボ使用というのが本来の使い方であるが、JR化後は一部地域を除いてサボは使わず、正面方向幕にて行先を表示するようになっている。民営化当初は白幕に黒文字で両行先、英字無しの表記で、ある意味JR西日本オリジナルだった(加古川線のみ、両行先の上部に列車種別、あるいはワンマン表示があり、ワンマン表記現行型のベースとなる)。黒幕化の際には列車種別や行先に英字が併記される。両側行先のみの表示が基本で、姫新線姫路鉄道部キハ40系列は上部ワンマン表記入り(かつての加古川線仕様を適用)、岡山地区では行先のみ、あるいは種別┃行先といった113系正面幕と同デザインで表記される。広島地区では旧来の種別表示として使用、側面はサボ、一部はLED表示にて行先を表示する。
方向幕表示写真(クリックすると写真が表示されます。)
・正面幕(JR西日本式)
 
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