列車行先〜神戸市営地下鉄〜
神戸市営地下鉄の行先方向幕採用は昭和52年の西神・山手線(のうち、西神線新長田〜名谷間)開業当初より、正面のみ取り付けられていた。昭和57年の新長田〜大倉山間延伸による1000系増備より側面にも方向幕を設置した車両が登場、5連化により初期車への中間車増備の際には側面幕なしとありの混結編成も見られていたが、平成5年の快速運転開始に向けて初期車にも側面幕が取り付けられた。2000系、3000系はワイドタイプとなったものの、内容は1000系とほぼ同じである。海岸線用の5000系にはLED表示器が取り付けられている。
西神・山手線向け方向幕
見本
西神・山手線用は1000系タイプと2000系・3000系タイプで方向幕の大きさが違うが、中身は共通である。行先は黒地に白抜きで、英文字は小文字が基本である。回送や試運転、快速は赤幕を使用。快速の表記は正面と側面で異なり、側面は「快速」と表記するのに対して正面は「快」の一文字で表記する。当初は正面・側面共に快速が赤地に白抜き、行先は黒地に白抜きだったが、正面幕のみ視界性の問題からか、全面赤幕で「快」は白文字、行先は黒文字となり、個性を放っていた。「RAPID」は大文字。回送の英文字は当初は「Do not absent(乗車しないで下さいの意味)」で、他社との差別を図っていたが、平成5年の快速運転開始時に他社と同じ「Out of service(営業外)」の英文字に変更された。 
方向幕写真(クリックすると写真が表示されます。)
・1000系用方向幕
 
・2000系/3000系用方向幕
 
注)1000系用と2000系/3000系用とに項目分けをしていますが、写真加工上の都合により、大きさの区別がわかりにくくなっている点をお詫びします。「どこが違うねん!!」とか、「全部一緒やないかい!!」とのツッコミは無しという事で…。
海岸線向けLED表示器
見本
海岸線は5000系1形式のみで、全車3色LED表示器となっている。優等列車がなく、行先のバリエーションも少ない事から、将来の増備でもあえてコストのかかるフルカラーLEDは採用しないであろう。西神・山手線向けの新車増備が平成6年でストップし、現状維持で方向幕車のみとなっているが、1000系置き換えの時期がくれば、海岸線用のLED表示器が西神・山手線用車両にも出回る可能性が高い。
 5000系用の表示器は2000系/3000系用に比べて横幅が狭いように思う。なのに、「三宮・花時計前」の長い駅名の行先、表示に苦労しております。
LED表示写真(クリックすると写真が表示されます。)
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