列車行先〜神戸電鉄〜
神戸電鉄の行先方向幕採用は昭和40年頃、800系第2次車の正面に種別/行先別、手巻き式で貫通扉に設置した事に始まる。書体は神鉄独自の細字タイプで、白地が基本だった。昭和48年登場の3000系は正面が窓上に種別/行先別、側面は1枚窓に種別/行先別の電動式が採用され、書体は丸ゴシック・行先幕のみ黒地化された。その後再び1000系列が増備されるが、昭和62年増備分から側面に種別/行先一体型の電動方向幕(英字入り)を設置したのに併せ、正面幕も書体は丸ゴシック・行先黒地・電動式を採用した。平成元年以降の3000系増備車からは側面が種別と側面別窓となり、後の2000系・5000系にも受け継がれている。一方、3000系初期車も英字入りの幕に交換の際、1枚窓に種別/行先別表示から、1000系列と同じ種別/行先一体表示に変更されている。
正面表示器 1000系タイプ
見本
1000系タイプの正面方向幕は貫通扉に設置、上段に種別、下段に行先を表示する。初期〜昭和60年までに落成したタイプは手動の手巻き式で、白幕に細い特殊な書体での表記が特徴的だった。準急も現在のような緑字ではなく赤字(昭和48年登場の3000系電動方向幕は緑字、1000系タイプも平成になって準急が緑文字となる)だった。昭和62年登場の1153Fと1362Fより行先黒地、丸ゴシックの太文字となり、側面方向幕と連動の電動式となった。従来の1100系等の側面方向幕取り付けに併せて幕が交換されるも、側面幕なしの編成は原型を留める状態が長く続いた。平成10年以降になり、旧来の幕交換が行われる(行先幕のみ、細字特殊書体のまま黒幕化されたもの、側面幕がないまま太字丸ゴシックに交換されたもの、両者の混在等…。) 
方向幕写真(クリックすると写真が表示されます。)
・種別表示、太字丸ゴシック
 
・種別表示、細字特殊書体
 
・行先表示、太字丸ゴシック
・行先表示、
細字特殊書体
側面表示器 一体型タイプ(1000系列、3000系初期車)
見本
側面方向幕の初採用は昭和48年登場の3000系から。当初は英文字なしで1枚窓に種別と行先が分割して動作するタイプで、コマ変更時は1コマずつのチグハグな動きだった。昭和52年に1000系列の増備が再開されたものの3000系のような側面方向幕は取り付けられず、昭和62年に増備の1153Fと1362Fにて、種別と行先が一体型になった英文字入りの側面方向幕が採用された。後の3000系2次増備からは種別と行先が別窓となりそちらが標準となるも、1000系列の最終増備1500系、在来車の改造取付は一体型が採用された。3000系初期車も英字併記の幕交換時に一体型への改造が施されている。
見かけは阪急3000系/5000系そっくりで種別が白、行先が黒(山陽電車の種別が色幕、行先が白幕なのとは逆)というのが特徴。唯一、一時期の特急が赤地幕だったが、種別と行先の境目に白いラインが入らないのが阪急との違いである。
方向幕写真(クリックすると写真が表示されます。)
・1000系タイプ
 
・3000系タイプ(英文字入り一体幕)
 
・3000系タイプ(英文字無し、個別幕)
正面/側面表示器 2000/3000系/5000系タイプ
見本
種別と行先が別窓の方向幕は3000系初期車の正面に設置。当初は英文字は無しだった。3000系2次増備より側面も種別と行先が別窓となった。英文字併記となった他、窓の縦幅が大きくなったのが初期車との違い。以降の2000系、5000系にも受け継がれている。 
方向幕写真(クリックすると写真が表示されます。)
・種別表示、3000系英字入り
 
・種別表示、3000系英字無し
 
・行先表示、3000系英字入り
 
・行先表示、英字無し
 
・種別表示、2000系/5000系
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