親子でGO!! ミステリートレイン2012 神戸電鉄  その1
 2012年8月26日、神戸電鉄の夏休み恒例 「親子でGO!! ミステリートレイン2012」が実施されました。
 ミステリートレインとは、電車に乗せられ、どこに連れて行かれるかわからない、そんなワクワクドキドキな列車によるイベントであり、2007年から実施。今回で6回目のイベントであります。参加人数は最高160名、往復はがきによる抽選にて当選した人だけが参加できるというイベントであります。
 管理人の娘2人の夏休みの思い出にと、ダメ元でハガキを書いて送ったら、見事当選。山陽電車の「親子サマースクール(サントリー高砂工場の見学)」も当選しており、今年はなんと強運な持ち主なんだろう…
 
 そんなワクワクドキドキ 初体験のミステリートレインのレポートをここにまとめてみました。
file1 谷上駅に集合
 
 当選ハガキには、「谷上駅改札前 9:30集合」と書かれていました。管理人宅から谷上駅へは、山陽電車で新開地へ行き、神鉄に乗り換えて谷上へ向かうルートと、地下鉄・北神急行経由で谷上へ直行するルートがあります(そう書くと、どこの駅かバレバレ…)。ちなみに、地下鉄経由の方が早いのは言うまでもない上、運賃も山陽神鉄神戸高速の値上げ、北神急行の値下げにより、現在では後者ルートの方が安いという逆転現象になっています(それを書いたら、さらにバレバレやがな…)。これは谷上行きに限った事であり、他の神鉄駅へ行く場合は今でも旧来の新開地経由が安くなってきます。
で、管理人はというと…、もちろん、新開地経由で神鉄乗って行きました(爆)だって〜、神鉄のイベントやから、神鉄乗って然るべき。それに、神鉄好きやし、神鉄6000系乗りたいし…
(しかしながら、6000系には乗れず、乗って来たのは3000系でした。)
 
そんなこんなで谷上駅に到着。改札を出ると、参加者と思われる集団が改札外でかなり溢れ返っていました。我々も参加受付を済ませ、改札内に入り、班に分かれて並んで30分程待ちました。班は1班から6班まで。我々は5班でした。それにしても、神鉄の車両は4両編成、なのに班は6班て…。どうやって振り分けて乗るんかな〜
 
10時になり、いよいよ乗車時間。ホームに上がるが、列車はまだ到着していない。て言うか、列車の到着は通常ダイヤの上下が忙しく行き交う3番線。てっきり、ラッシュ時以外は未使用の1番線か2番線を使用するのかと思っていたのだが…。そして電車到着。新開地方向から電車は到着したのだが、その車両は…
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5000系5001Fでした。う〜ん、管理人的には6000系を期待したのに…。しかしこの5001F、「HAPPY TRAIN」というラッピング電車で、赤字に苦しむ粟生線活性化の為に某芸術大学生によりデザインされたものである。2012年4月より運行開始し、「乗ると幸せになれる」というキャッチコピーを持つ今年目玉の車両であります。
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ちなみに、中はこの通り。シートモケットが粟生線活性化にちなんだマスコットキャラ「しんちゃん&てつくん」のイラスト入りの派手なものになっています。この絵を見ると、確かに幸せな気持ちになってきたかも…(笑)
file2 洗車体験
  
 谷上駅を出発。向かったのは、鈴蘭台車庫でした。途中、数々の駅を通過していく。通常ダイヤでは(準急も含めて)各駅停車が多く、最高種別の特快速ですらこの区間は箕谷を通過するのみで、山の街や北鈴を通過する姿は新鮮でありました(尚、昭和59年までの急行は鈴蘭台〜大池間ノンストップだったとの事で、その頃は山の街と北鈴は通過していました)。同区間は急勾配ゆえスピードが出せないのはともかく、駅通過時にさらにスピードを緩めてまたスピードを上げる、その姿はかつての神戸市営地下鉄の快速を彷彿させるもので、何か物足りない気持ちになったのは私だけだろうか?(かつて運行していた特急も駅通過はかなり遅いような気がした)
 
そんなこんなで、鈴蘭台に到着。列車はそのまま低速にて車庫線へ入線。車庫内のポイントは手動との事で、切り替えの為に止まりまくる。列車は一路、洗車機へ向かっていく。
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迫り来る水しぶき…。いや〜、迫力ありますな〜(笑)そう言えば、かつて神戸市営地下鉄でも名谷車庫で3000系に乗って洗車体験した事があったな〜
 
 
file3 粟生線の旅
 
 鈴蘭台車庫を出発すると、電車は鈴蘭台駅4番線へ。粟生線に入り、次の目的地は見津車庫で車両見学かな?そんな期待を胸に、粟生線へ入線。こちらは列車行き違い駅での信号設備の関係で停車・減速する事はあるものの、有馬線に比べて直線区間が多く勾配の緩やかな区間もあり、列車は比較的高速で走行していく。途中、藍那トンネルにて車内の照明が消され、列車はかなり減速してトンネルを通過。恒例行事との事だが…、あの〜、恐いんですけど…(汗)ある意味ミステリアスな展開ですな〜
 
 見津信号所にて列車は留置線に入線して停車。しかしながら、車庫へは入らず、後続列車を先行させるのみ。この待ち合わせ時間の間、粟生線沿線の説明などが行われていた。
 
 見津信号所を出発、列車はさらに粟生方面へ向かう。ここからの暫くの複線区間は普通列車でも速度を出す区間。通過列車だとかなり高速に飛ばし、一気に押部谷へ。そう言えば、粟生線で通過列車に乗ったのは今まで無いな〜。一時期は廃止され、最近復活した快速がわずかにこの区間を通過するのだが…、なかなか乗車チャンスに恵まれない。この度日中に増発された急行は藍那と木津を通過するが、この区間はあまり速くないし…
 
 押部谷付近にて、神鉄オリジナル紙芝居を披露。内容は、しんちゃん&てつくん による、粟生線絶体絶命物語でありました(爆)利用客の減少により、廃線の危機にある粟生線、それでも何とか残す為に客に少しでも乗ってもらおう、そんな涙ぐましい努力が伝わってくる、そんな紙芝居の内容でした。
 
 通常の日中ダイヤでは上下列車の交換を見た事のない広野ゴルフ場前駅で上下交換を行う。そう、私の乗っている列車は臨時便ですから…。そして志染を過ぎ、三木駅にて列車は10分程停車。その間、トイレ休憩にて列車のドアが開く。三木駅のトイレ、従来からある粟生方面ホームの旧いトイレと、新開地方面ホームの改札外に新設された5000系デザインのトイレがあり、何人かは改札を出て踏み切りを渡り、新設の5000系トイレを利用していたが、我々は電車からすぐの旧いトイレを利用。ちなみにこのトイレ、8月いっぱいで閉鎖との事。神鉄では経費節減の一環で、利用客の少ない駅のトイレを閉鎖する方針であり、三木駅でも老朽化と併せて閉鎖、トイレなしの駅となる予定であったが、沿線住民の要望により改札外だが5000系トイレを新設したとの事。
 
 三木を出発。この先、列車は終点粟生まで向かい、粟生駅の地域交流センター「あお陶遊館 アルテ」にて陶芸体験をするとの事。粟生到着までに皿に描くデザインを下書きする為に紙と鉛筆が手渡される。1家族につき皿は1枚。色々書きたいが…、かなり試行錯誤を繰り返す。
 
 粟生駅の手前、加古川橋梁にて、列車は停車。神鉄では一番長い鉄橋、普段は区間の途中ゆえ、列車はあっという間に通過する場所で、列車の上から加古川の河川をじっくり眺めるのは初めて。貴重な体験であります。
 
 列車は粟生に到着し、ここで一旦列車から降り、改札を出て、「アルテ」に向かうのであった。
 
 
その2へ続く
 
 
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