発車標〜神戸高速鉄道〜
車両を持たない鉄道、神戸高速であるが、私鉄4社バラバラだったターミナルを1つにまとめただけあって、各駅が重要なポジションにある。特に、新開地や高速神戸は折り返し設定があり、発車標は欠かせない存在となっている。開業時は幕式から始まり、昭和50年代には反転式に変更。いずれも種別と行先が個別になったタイプにより、様々な列車設定を表示してきた。昭和60年代になると高速長田・大開などの駅でLED表示器を設置、その後に既存設置駅もLED表示器に置き換わるのだが、設置時期や条件によりバリエーションに富んだ結果となっている。
 
 平成22年に駅管理が阪神・阪急・神鉄それぞれに委託され、西元町駅に阪神仕様の接近表示機が設置されている。今後、神戸高速オリジナルの発車標が各社仕様のに置き換わるのか、目が離せない。
フルカラーLED式発車標阪神阪急主要駅タイプ
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LED式発車標(左:高速神戸駅 1番ホーム 右:高速神戸駅 コンコース)。平成10年頃、新開地駅(阪神阪急のりば)の反転式を置き換える形で登場。翌年には高速神戸駅のも置き換え。同社としては初の種別フルカラー表示となった。日本語⇔英字の切り替えは備考欄のスクロールのタイミングに合わせているのが特徴である。種別色は独自仕様となっている(急行はオレンジに黒文字、快速急行は阪急の橙じゃなくて当初は青に白文字→阪神快速急行の登場に併せて阪神が青、阪急は黄色、通勤特急やS特急は文字のみで緑と赤を組み合わせた表記となっている)。
発車標写真(クリックすると写真が表示されます。)
フルカラーLED式発車標阪神中間駅タイプ
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LED式発車標(大開駅 上りホーム)。平成19年頃、従来の3色LED発車標が故障した事により、置き換えられた。翌年には高速神戸駅にも設置。主要駅タイプに併せた種別フルカラー表示ながら、細字書体で表示されるのが最大の違い。先代の3色LED発車標では未対応だった英字交互表記にも対応。尚、「通過」の表示は種別/行先のスペースを跨いで表記されるものの、橙1色での表示はフルカラー部と3色部の違和感を感じさせない。
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3色LED式発車標神鉄タイプ
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LED式発車標(左:新開地駅 神鉄4番ホーム 右:新開地駅 神鉄コンコース)。平成4年頃、阪急阪神のりばに先駆けて旧来の反転式を置き換える形で登場。LED発車標としては珍しい、英字併記で表記される。普通は橙、準急は緑、急行・快速・特急(現在は廃止)は赤で表示。
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過去の列車案内表示器
3色LED式発車標阪神中間駅タイプ
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LED式発車標(高速長田駅 下りホーム)。昭和60年代に登場。2列車分の表記に対応しており、後に設置された山陽電車主要駅の3色LED発車標もこれをペースとしている。英字表記には未対応。平成8年以降より、備考欄に接近の表示に対応している。
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反転式発車標
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反転式発車標(左:新開地駅 阪神阪急1番ホーム 右:新開地駅 神鉄2番ホーム)。昭和50年代?に、旧来の幕式発車標から置き換えられた、阪神阪急と神鉄ではそれぞれ表記が異なる(神鉄用には備考欄が表記される、等)。阪神阪急のホーム用には、後にLEDの発車時刻表示が追加されている。
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