発車標〜山陽電車〜
かつて、山陽電車で発車標を採用している駅は少なく、ターミナル駅の姫路が幕式表示器を採用する以外は、板宿・東須磨・須磨で三宮・大阪方面のみ案内図タイプの行灯式表示器を採用するのみで、ほとんどの特急停車駅では発車標すらない状況だった。平成3年に列車運行管理システム「SANTIX」導入をきっかけに、明石・須磨で上下共にLED式の発車標を採用、以降は旧式表示器の更新や追加駅も含めて、LED表示器に統一される。平成20年にLCD表示器が東二見駅に初登場。バリアフリー関連で、中間駅には3色LEDの接近表示器も順次設置。そして平成24年に「SANTIX」更新工事の進展により、新型のLED発車標を従来未設置だった駅に設置。主要駅やその外各駅で案内表示器の充実化が図られている。
フルカラーLED式発車標2012ver.
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LED式発車標(左:板宿駅 ホーム 右 須磨駅コンコース)。平成24年4月に設置、5月より須磨駅にて稼働開始。種別がフルカラー、それ以外は3色LEDにて表示。発車時刻、種別、行先、のりばの他、新たに車両数の表示も加えられている。2段目は備考欄で、接近/発車表示の他、従来の発車標には無かった停車駅案内にも対応している。従来、発車標未設置だった駅に順次設置されている。
発車標写真(クリックすると写真が表示されます。)
 
動画
LCD式発車標
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LCD式発車標(左:東二見駅 ホーム 右:東二見駅 改札)。平成20年4月末に設置、6月末より稼動開始。平成24年5月より表示パターンが変更。車両数表示に対応した他、種別表示がフルカラーLED式に準じた色となり、備考欄に停車駅が表示されるようになった。出発表示と備考欄の間に大きな路線図を表示。文字を詰め込んだ結果、以前よりも小さく見にくくなった感あり。姫路・飾磨・明石・板宿に採用されたものは三菱電機製液晶モニターで、東二見・高砂の物に比べて画面が大きくなり、幾分改善されている。
発車標写真(クリックすると写真が表示されます。)
 
過去の表示パターン
 上から先発・備考欄・次発の順に表示され、一番下の段は広告表示の他、列車の接近(赤点滅)/発車案内(緑点滅)が表示される。駅構内用にはアナログ時計の絵が表示されている。
 
表示器 その他
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LED列車接近表示器(荒井駅)。列車の接近、発車案内の他、待ち時間中は情報表示をスクロールで流すタイプ。接近案内放送未設置駅への放送設備対応と共に設置された他、バリアフリー工事をきっかけに設置される事もある。
先発案内表示器(網干駅)。「先発」の左右の矢印が移動するだけのシンプルなタイプ。網干線内が単線で本数が少なく、常に構内に1列車しか入らないという姿しか見ない為か、表示器の矢印が動いた所を見た事がない。正直、無くても困らない表示器である。
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列車接近表示器(塩屋駅)。阪急の一部駅で見かけるタイプで、「電車にご注意」の文字が点滅する。これも一部の駅にしか採用されていない。 特急発車時刻表示器(姫路駅)。かつて垂水駅にあった、次の特急発車時刻を表示するタイプの進化型。LED表示で行先表示に対応している。
過去の列車案内表示器
3色LED式発車標1991ver.
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LED式発車標(左:須磨駅 ホーム 右:明石駅 改札)。平成3年4月、SANTIX導入に伴い、高架化された明石駅、および須磨駅の行灯式置き換え用として設置、6月より稼働開始。以降も旧型発車標置き換えや従来未設置駅にも一部で新規設置される。ホーム用、改札用共に2列車の表示に対応。ホーム用には先発列車のみ英字が併記される。改札用は発車時刻が表記される代わりに英字は併記されない。姫路駅の改札用は3列車の表示に対応、先発列車の英字併記、時刻表記の特別仕様となっている。平成24年4月より新型発車標(フルカラーLED or LCD)に置き換えられ、東須磨駅を最後に姿を消した。
発車標写真(クリックすると写真が表示されます。)
表示器 その他 
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行灯式列車案内表示器(板宿駅)。大阪方面ホームのみの設置。路線図を描いたようなユニークなタイプ。写真はないが、これと並行して列車接近表示(→ 東須磨 → 当駅)もあった。現在のLED表示器に列車接近表示機能がないのが残念。板宿の他、東須磨・須磨にも設置されていたが、須磨・東須磨は平成3年にLED表示器へ交換、板宿も地下化によりLED表示器へ置き換えられ、消滅した。
特急発車時刻表示器(垂水駅)。文字通り、次の特急発車時刻を表示するだけのシンプルなタイプだった。隣のJR(国鉄時代から)がちゃんと種別/行先を案内している事を思うと、かなり見劣りがしていた。平成19年未明に機器故障→撤去され、現存しない。
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