駅掲示時刻表1998〜山陽電車〜 | |||||||||
平成10年、山陽・阪神・阪急にとって大革命とも言えるダイヤ改正が行われました。山陽姫路―阪神梅田間の直通特急運用開始、そして阪急の山陽線内乗り入れ中止・新開地までとなり全車8両編成化されました。
当初は阪神山陽両社のパターンの違いゆえ、直通特急は日中30分間隔で運行。それ以外は従来の特急により各社のパターンダイヤの穴埋めをしていました(山陽は15分間隔、阪神は10分間隔)。
山陽特急の半数が直通特急となった為、従来の阪神大石行き、阪急三宮行きを山陽普通で賄うようになり、日中の普通は阪神阪急に乗り入れる都合上全車4連、ラッシュ時に3連が走るという逆転現象が起きました(その後、再び日中の3連運用が増加)
直通特急は山陽特急の停車駅を踏襲した一方、残った山陽特急は再び大開・西元町・花隈に停車するようになりました。S特急は新たに月見山に停車。夕ラッシュの下り運用は直通特急の12分間隔化により運用中止されました。
尚、この改正より土曜ダイヤが日祝ダイヤと統合され、平日・土日祝の2パターンとなりました。
平成13年の改正では、直通特急を大幅に増発(日中は従来1時間に2本から、1時間に4本へ)。平日に関しては早朝深夜の一部列車を除いて殆どの特急が直通特急となりました。
日中の直通特急は山陽側が15分間隔、阪神側が10分間隔というパターンの違いを克服する為、半数は途中、大開と西元町を停車。新開地or高速神戸で少し長めに停車する措置を取っていました(これらの系統の直特は黄色幕を使用。黄直特あるいはB直特と言われている)。土日祝夕方では阪神山陽でダイヤパターンが異なる為に山陽特急が残ったが、運用の都合で山陽の車両による阪神特急運用も登場しました。その関係もあり、使用車両は直通特急・特急いずれも5000系以降の車両による6連に統一され、3000系の運用は無くなりました(3+3による3000系6連運用も含む)
この改正により、直通特急が土日祝に限り舞子公園に停車するようになった他、滝の茶屋もラッシュ時に一部停車するようになりました。
阪神方面へ乗り入れる普通はは三宮止まり(大石まで回送にて折り返し)となり、大石までの定期運用は無くなりました。又、日中の阪急三宮乗り入れが中止され、新開地止まりが復活しています。
平成18年の改正では、舞子公園に直通特急が全列車停車するようになった他、S特急の西代停車・西元町通過などの停車駅変更を実施。又、変り種として深夜の山陽須磨行き普通は阪神特急の最終電車と統合。山陽車両による運用の為、阪神梅田から高速神戸まで「特急 須磨」として、以降を「普通 須磨」に表示を変更して運用しています。平成20年には一部の直通特急が荒井に停車する為、ダイヤ修正を行なっています。日中の普通は再び阪急三宮乗り入れを復活しています。
平成21年、阪神なんば線開業に伴い、大きな動きがありました。月見山を停車駅に加えた他、大開・西元町停車の直通特急は新たに須磨まで各駅に停車するようになりました。(新開地or高速神戸の時間調整停車の分を須磨までの各停にする事で、所要時間の変更は無し)日中の普通は半数が須磨折り返しとなり、阪神特急と連絡するダイヤになり、結果的には一部の特急停車駅では全体的に減便となりました。
緩急接続についても見直しが行われ、日中は須磨と明石の緩急接続を中止し、霞ヶ丘での追い抜きとなり、垂水か舞子公園での乗り換えとなる事で、普通のスピードアップor運行本数削減が行われています。
荒井の直通特急停車本数が増加した他、白浜の宮にも一部停車し、最多で33駅も停車する便が存在するようになった。
そんな時代の、駅掲示時刻表。デザインは1993年仕様を基本としながら、土曜ダイヤの日祝統合により2系統化(平日が水色、土日祝が黄色)されました。
この仕様より、まず西舞子以東の時刻表の時刻が、数字シール方式から1枚物の時刻表を印刷した紙をアクリル板に貼り付ける方式(阪神阪急によく見られる方式)に変更されました。西代・板宿・塩屋については透明シールに数字を印刷し、表が描かれた板に貼り付ける方式を採用。大蔵谷以西は従来の数字シールを貼り付ける方式を踏襲。平成13年改正より八家以西にも西舞子以東の紙貼り式に変更。大蔵谷から的形間の駅では一部を除いて未だに数字シール貼りが健在であります。
その他、変り種として垂水駅東改札・西二見のような1998年仕様に英文字を加えたタイプや、東二見や西新町(仮設駅)などの、独自デザインの物も登場しています(駅掲示時刻表2003番外編を参照)
写真は舞子公園駅のコンコース用。平成13年に駅改築された際に新調。コストダウンにより非電光掲示化される中、電光掲示対応となっている。
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駅掲示時刻表写真(クリックすると写真が表示されます。)
009(亀山駅ホーム 姫路方面 平日)
平成20年の一部修正により、それに関連した時間帯の枠のみ切り取られ新時刻を貼り付けている。阪神阪急のように1枚物で印刷し直す事はしない模様
010(板宿駅ホーム 姫路方面)
011(塩屋駅コンコース)
時刻表表面が板に描かれ、その上に数字を印刷した透明シールを貼り付けるタイプ
012(明石駅ホーム 姫路方面 平日)
大蔵谷から的形間の区間で数少ない、紙貼りタイプ。
013(月見山駅コンコース)
014(姫路駅1階 神戸方面 平日)
山陽・鉄道フェスティバルの部品販売で購入したもの。紙とは言っても方向幕などに使用されるプラスチック製
015(亀山駅コンコース)
八家以西の普通のみ停車する駅に見られる、縦軸表示。
016(飾磨駅コンコース 平日)
平成10年改正当時の写真で、当時は数字シール貼り方式(平成13年以降は紙貼り式)。当時の直通特急は赤地■白抜き表記で、それ用のシールの扱いに苦労が伺える。
017(別府駅ホーム 姫路方面)
018(荒井駅ホーム 神戸方面 平日)
019(大塩駅コンコース)
今現在見られる、数字シール貼り方式
020(板宿駅コンコース 神戸方面)
021(東須磨駅ホーム )
共に、ダイヤ改正前日。既に新ダイヤ用に差し替えの上、平日のみ旧ダイヤの紙を上に貼り付けている。透明シールを貼っていた板宿は旧ダイヤを改めて紙で印刷。一方東須磨のは元々貼り付けていた旧ダイヤのを上から貼っていた。
022(滝の茶屋駅ホーム 神戸方面)
元々、電光掲示式だったのを、バリアフリー工事の都合で撤去、板のみを壁に貼り付けて掲示。工事完成後も非電光掲示式にて新調された物を壁に掲示している。
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